くのいち変装のすすめ

 

「忍者」と聞けば、覆面顔が浮かんでくるでしょう。

そう、忍者と言えば覆面なのです。

忍者の覆面の本来の役割としては、顔を知られないようにするだとか、ホコリを防ぐだとかそういうものだと思いますが、

現代における覆面はそういう役割も担い、かつ、ビジュアル面でも大変都合の良いアイテムです。覆面のもつ「補正効果」によって、多くの恩恵がもたらされます。

まず第一に、「アラ」が隠せる。目さえしっかり整えて、その下は覆い隠してしまえば、必要以上に難を読み取らせません。

OLさんなどは、「アイメイクのみ施してマスク出勤」という奥義を使って、朝の貴重な時間を確保していることと思います。これも立派な忍術なのではないでしょうか(と、こじつけます)。

さらに、人は隠されているものにロマンを抱くもの。「ミステリアス」は、魅力的なくのいちには欠かせない要素です。

あの下はどうなっているんだろう!気になる!ああ暴いてみたい!きっと素敵な人だろうな・・・!幻想を描かせてしまう、夢のある演出術。想像の中で、あなたは自由な顔でいられます。歯科衛生士のおねえさんに惚れてしまうのも、マスクのせいです。

(ただ、覆面を取った時の厳しいギャップも生みます。覆面補正の多用は、自分のハードルをギュンギュン高めてしまう危険行為であることをしっかり受け止めておくことが大事です)

 

さておき、そんな覆面補正を味方に付ければ、くのいち変装は楽勝。目力さえつけてしまえば、もらったも同然。精度の高い変装―クオリティの高いくのいちになれると言えるでしょう。

もちろん、あえて覆面に頼らず勝負する!という猛者もお待ちしております。